Bear News

 

 

 

 

2009/installation
Material - モニター、木彫りのクマ、テキスト

2009.11 「Contemporary Art Annual」@高松市立美術館
2011.1 個展「JUMP」@深川モダンギャラリー
2012.8 個展「a quiet day」@クリエイティブセンター横浜


アメリカ・オレゴン州で実際におこった少年と熊の遭遇事件に端を発し、矢内原美邦が書き下ろした戯曲をベースに、個人の必要性と、集団の需要、その間にある距離間隔をビジュアル化しています。熊から身を守る御護りとして作られたという北海道のおみあげで有名なアイヌの熊の木彫りが、熊の生物学的にはなんの意味ももたらさないという事実と同様に、物語も現実の世界にたいしてはなにも生み出さないかもしれない。ただそこに記憶を残す行為として、身体のない小さな空間を劇場化(フィクション化)し、原初的な生命観をたたえた人間像を提示することで世界と向き合います。

 

 

 

 

©2017 Keisuke Takahashi.